訪問看護をするなら必ず知っておきたい医療保険制度

  訪問看護師として転職を考えた?

看護師200人アンケート(当社調べ)

日本国内で医療保険を利用して訪問看護サービスを利用している人は、全体の2〜3割というのが現状です。内容については、介護保険を利用したケースとほとんど変わりませんが、負担額が異なってくるというのがポイントです。


そのため、現場の訪問看護師には、実際には医療保険での看護が必要だが、利用者のことを考えて、医師を説得し、介護保険の制度での訪問看護の利用を勧める看護師が増えてきているのが現状です。もちろん、これは「不正」にあたりますので、発見された場合には罰を受けます。しかし、現在の訪問看護の現場ではこのような問題が頻出しているために、マスコミや世論も動き出そうとしています。

 

現在、医療保険を利用して訪問看護のサービスが受けられる人は、以下の2通りです。

・介護保険制度の訪問看護の適応外にあって、疾病や負傷などで、居宅で療養を受ける状態にある人

・介護保険の対象者であっても、医療保険給付となる疾病に掛かっている状態の人

優先度的には介護保険よりも医療保険が優先されるので、介護保険と医療保険のどちらのケースにもあてはまっている場合には、医療保険が優先されてしまいます。介護保険は基本的に1割負担ですが、医療保険に関しては年齢や年収に合わせて3割負担までなってしまいますので、家計に大きな打撃を与えることになってしまいます。

 

医療保険の対象となる疾病についてですが、以下の15の疾病が挙げられています。
・末期の悪性腫瘍

・多発性硬化症

・重症筋無力症

・スモン

・筋萎縮性側索硬化症

・脊髄小脳変性症

・ハンチントン病

・進行性筋ジストロフィー症

・パーキンソン病関連疾患

・多系統萎縮症

・プリオン病

・亜急性硬化性全脳炎

・後天性免疫不全症候群

・頚髄損傷

・人工呼吸器を使用している状態
これらの疾病に掛かっていると、年齢を問わずに医療保険の対象者となってしまいます。介護保険では65歳以上で要介護の方に訪問看護サービスを受けられますが、65歳以上で上記の疾病に掛かっている人に関しては、自動的に医療保険での対象となってしまいます。

 

訪問看護師に覚えておいてもらいたいのは、医療保険の方が介護保険よりも優先されるが、医療保険の方が患者の負担額が大きくなることが多い。ということです。
訪問看護師は看護だけを行うのではなく、利用者のマネージメントをすることも仕事のうちですので、現場と制度の間で板ばさみになったときは、利用者を優先するようにしてください。